曲名から見る英単語

今回も前回に引き続き、音楽から英単語の意味や使い分けを考えてみましょう。
 今回取り扱うのは「自動詞」と「他動詞」の違いです。高校受験ではあまり意識しなくても問題はありませんが、大学受験ともなると形が似ているのに語法としての使い方が全く違う動詞の見分け方や、そもそも自動詞・他動詞の使い分けを把握しておかなければなりません。そこで、二つの曲名を見比べながら、二つの動詞の使い分けを考えてみましょう。

 

 今回の英単語は”rise”と”raise”です。riseが「上がる」、raiseが「~を上げる」という意味を持っています。迷惑レベルで似ていますね。
 そもそも自動詞とは目的語がない動詞のことで、他動詞は逆に他に目的語が必要な動詞です。ではどちらが自動詞でどちらが他動詞なのでしょうか。

読み解くための曲名は「Raise your flag /MAN WITH A MISSHON」と「Rising Sun/EXILE」です。riseが現在分詞になってRisingになっているのはご容赦ください。
raiseは一旦置き、risingの使い方から考えてみましょう。動詞が現在分詞の形になっている時は、前後にある名詞の修飾を行います。今回の“Rising Sun”だとSunの説明をすることになりますね。SunはRisingの被修飾語ということです。
しかし、もしも動名詞としての形であれば、Sunは目的語であるという判断もできます。どちらが正しいのでしょうか。形に問題がないときは意味で考えてみましょう。
“Sun”は言うまでもなく太陽のことです。それを踏まえて「上がる」か「上がる」かを考えた時、「太陽を上げる」か「上っている太陽」か、どちらの方が意味として正しいでしょうか?言うまでもないですね。後者です。

対して、”Raise your flag”はraiseが動詞の形で使われているので、your flagは目的語として扱われます。そうなると、「~を」を使う意味の方を採用してあげましょう。とても簡単でした。

 

 以上のことから、”rise”は「上がる、昇る」、”raise”は「~を上げる」という意味の判別ができました。作詞家やアーティストが文法を圧倒的に蔑ろにしているわけではないことで助かりましたね。公表されている英語はある程度正しいものとして捉えることで、良いことがあるかもしれません。

講師 木ノ本雄大

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