情報論
2019年05月28日

スマホ(You Tube)との付き合い方

 面談などで、ご家庭での困りごとを聞かせていただくと「YouTubeばっかり観てる」「スマホを夜遅くまで触っている」というお話をよく聞きます。
このスマホにまつわる問題、お悩み事について

① いかにして、ルールを決めるか
② スマホやYou tubeは悪なのか

の2点から考えていきましょう

 

① いかにして、ルールを決めるか

 

 一番の理想としては初めてスマホを持つ(親御さんからすると与える)ときに、明確なルールを決めて、それを守ることが当たり前の環境を作ることです。
「スマホを使うための18の約束」という有名なお話があります。あるアメリカのお母さんが息子にiphoneを持たせる際に守らせたルールなのですが、非常に内容が素晴らしく話題になりました。(すべてをここに書くと多くなりすぎるので、ぜひとも調べてみてください)
 この「18の約束」が、すべての家庭にとって適切とは言い切れないかもしれませんが、「スマホは親の所有物であり、子どもはそれを借りているだけ」という大前提はかならず理解させるべきだと考えています。

 しかし既にスマホを手にしている今の子たちにとって、後からスマホの使用を制限することは大きな不自由感になりますので約束を守ることが難しくなりがちです。かといって親がむりやりスマホを取り上げるなんてことをすると、それこそ親子の信頼関係に大きく影響を与えたり、コミュニケーションツールが使えないことによって子ども間の社会における孤立につながる恐れもあります。
 ですので、ルールを決めずにスマホを与えてしまった場合のルール決めやペナルティについては慎重にならざるを得ません

それでも、スマホの使用方法について、各ご家庭で明確なルールを必ず作ってください!
 たとえば、夜10時以降は自分の部屋にスマホを持ち込まない(リビングに置く)やテスト1週間前は通話以外の機能は使わないなど、本当に最低限なもののみでもいいと思います。
 親が子供のプライベートな領域に踏み込みすぎるのは良くないですが、全く何の制限をかけないのは絶対に良くありません。
 人は、制限や不自由から多くのことを学びます。制限があるから工夫します。不自由があるから忍耐が身につきます。時にはルールを逸脱することもあると思いますが、そこにも学びはあるはずです。
 遅いなんてことはありません。かならずお子さんと話し合って双方納得のルールを作ってください。

 

② スマホやYou Tubeは悪なのか

 

 さて、1つ目の項目では、まるでスマホが悪のような書き方をしましたが、決してそうではありません。スマホはとても優秀な道具ですし、テクノロジーを手放すことは愚かなことです。要は使いようです。
 スマホひとつで、辞書、スケジュール帳、ノート(メモ帳)、計算機などさまざまな役割をこなしてくれます。もし、上手に活用できれば、効率化につながります。
当然すべてのネット情報やアプリケーションが信用足るものではありません。調べる、疑う、確認する、判断する、ことも学ばなければいけません。

 あと、今回あえてタイトルにYou Tubeという言葉を入れ込んだのですが、今やこのお話は避けては通れません。
 現在多くのYou Tuber(You tubeに上に、独自制作した動画をアップデートする人、それによる収益で生活する人)がいて、彼らの多くは小中学生をメインターゲットとして動画を作成します。中には過激で不適切なものをアップデートする人もいるかもしれません。親子でネットリテラシーについて考えることが必要です


 しかし、小中学生をターゲットにしたコンテンツ=教育と考えて、学習に役立つ動画を上げているYouTuberさんもたくさんいるのです!!
有名な人でいうと、オリエンタルラジオの中田敦彦さんは「中田敦彦のYou tube大学」というチャンネルにて、歴史、地理などの講義をされています。

 また、15年くらい前に、TBS「学校へ行こう!」のワンコーナーでお勉強ラップを披露されていたCo.慶応さんは、現在「教科書のラップ化」を掲げYou Tubeで活動されています。
 かくいう私も、日本の年号やアメリカ大統領などをCo.慶応さんのラップで覚えました。他にもいろいろな教科をラップにされているので、チャンネルから是非確認してみてください。

 

 

 

今やスマホを断絶することは難しい世の中です。ならば、寄り添い、活用することを第一に考えるべきなのではないでしょうか

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