雑学
2019年04月01日

今週のブログ

 こんにちは、皆さん。講師の谷口です。最近は暖かい日が続いているので過ごしやすくもなってきましたね。私自身も暖かくなってきたこのくらいの気温が快適に過ごすこともできるので喜ばしい限りです。さて、今週のブログですが先週に引き続き意味論・語用論の単元からお話していきたいと思います。

 皆さんは直示という言葉を聞いたことがありますか?とはいってもあまり聞くことがない言葉なのでせっかくですから例文を使って説明をしてみたいと思います。

  ある男性が海辺で一つの瓶を見つけました。その中には紙が1枚入っておりそこにはこんな英語が書かれていました。

・Meet me here with this stick tomorrow.

 さて、この文章を読んだ際に文法の面で特に問題なさそうですね。でも実はこの文章を言語学の観点から見ると文章として不適になってしまうかもしれないのです。

 この文章を読んだ人はmeとは誰なのか?といった疑問やhereってどこ?など情報が十分に与えられていないように感じてしまいますね。

 このように意味が文脈に依存して決まってしまうものを直示と言います。よってこの文章は前提がないものとして文章として成り立たないものになってしまうのです。

 意味としては理解出来るのに、文章として不適って言われると不思議なものですよね。意味論・語用論とはこのようなことを勉強していく学問なのです。

 皆さんも興味を持ったなら外国語系の学科に行ってみたり、勉強されてはいかがでしょうか。来週もまた言語学からお話が出来たらと思います。それでは皆さんさようなら。

谷口智将

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