テレビ
2019年02月19日

教養バラエティ番組を観る!第2回 チコちゃんに叱られる!

 楽して賢くなりたーい!塾長の伊敷です!

 学びの機会というものは日常のいたるところに転がっています。ごろごろテレビを見ているときも勉強のチャンスなのです。

 

 さて、バラエティ番組を観て賢くなろうというこの企画、第2回は、チコちゃんに叱られる!(NHK・Eテレ)です!
 番組を観たことがない方でも「ボーと生きてんじゃねぇよ!」というフレーズは耳にしたことがあるのではないのでしょうか?昨年の新語・流行語大賞にもノミネートされていましたね。

 

 この番組は、5歳の女の子のキャラクター、チコちゃんがナインティナイン岡村さんをはじめとする素敵な大人たちに、素朴な疑問を投げかける、というシンプルな内容であり、やっていることの大枠は過去の雑学番組でもあったようなものなのですが、人を惹きつけるいろいろな工夫が散りばめられているのです。

 

 

 まず1つが「出題される疑問の絶妙さ」です。
 過去の例で言いますと「ポン酢の“ポン”って何?」「学校のチャイムはなんであの音?」「なぜ緊張すると口が渇く?」「人と別れるときなぜ手を振る?」など、「えっ!!今まで考えたこともなかった・・・」という、ちょーーーどいい問題ばかりなのです!

 

 あと私が観ていて感じるのは「ギャップの使い方がうまい」というところです。
 メインキャラクターのチコちゃん(着ぐるみで、顔の表情はCG加工で放送上はリアルタイムに変化)は5歳の女の子なのに、セリフを当てているのがお笑い芸人の木村佑一さん(キム兄)で、内容も基本アドリブですので、ゲストに対する辛辣な発言や5歳(の設定)にそぐわない古い発言を連発します。しかし、それが無理なく実現されています。
 また「NHKっぽくなさ」も、(恐らく)意図的に盛り込まれており、ナレーション(森田美由紀アナウンサー)に無機質かつ淡々と毒を吐かせたり、VTR出演の専門家の先生や教授を露骨にいじったり、再現VTRをコントやミュージカルや前衛芸術風に仕立ててみたりとなかなかやりたい放題で「NHKの教養番組」であることを逆手に取ったような手法が使われています。

 

 そして、そこにプラス「わかりやすいキャッチ―さ」も備わっています。やっぱりEテレですので、一番層が厚いのは、子ども・お年寄りです。途中に謎のにらめっこのコーナーがあったり、エンディングにはカラスのキョエちゃんというキャラクターを登場させたりすることで、上記のような攻めた制作手法を中和させています。

 

 

 教養番組・子供向け番組・挑戦的なバラエティと、どの方向からみてもよく作られている番組ですので、ぜひとも一度ご覧になってみてください。そして、チコちゃんに叱られてみてください。

 

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