受験
2019年01月05日

大阪府の高校入試について(前編)

 お子様が初めて高校入試を迎えられる保護者様、またはご兄弟の受験時より入試制度が変わっている保護者様におかれましては入試の制度についてご不明点、ご不安な点をお持ちの方も多いかと存じます。
 ここでは、大阪府高校入試(平成31年度現在)について2回にわけて、なるべく簡単簡潔にお話ししたいと思います。

 

 今回は入試制度の分類についてお話しします。

 

 まず、高校入試は大きく私立入試と公立入試に分かれます。


 私立入試は文字通り私立(わたくしりつ)の高校の入学試験のことを指し、原則として公立入試よりも早い日程で行われます。私立入試は専願(ぜんがん)入試と併願(へいがん)入試の2つの入試形式があり、専願入試は「合格した場合、かならずその学校に入学する」入試形式で、併願入試は「合格した場合でも、入学を辞退できる」入試形式(いわゆる滑り止め)です。基本的には入学願書提出時にどちらか一方の入試形式を選択する必要があります。
 また、専願入試の中にはスポーツ推薦を設けている学校もあり、これは高校の担当者と部活動(またはクラブチーム等)の担当者の推薦を受けた者のみが受験でき、最低限の基準を満たせば入学できる場合がほとんどです。
 さらに学校によっては1.5次入試や2次入試という名前で追加入試が行われる場合もあります。

 

 

 次に公立入試ですが、現在では学区制度が撤廃され、大阪府内のすべての公立学校が受験可能になりました。
 公立入試は「特別選抜」と「一般選抜」の2回行われます。
 「特別選抜」は、音楽、美術、体育、演劇、芸能、造形、総合学科(エンパワメントスクール)、工業の内一部の学科のみ、など専門性の高い学科のみの選抜が行われます。学力試験のみでなく、実技試験が行われる場合もあります。
 対して「一般選抜」は「特別選抜の対象でないすべての学科」の選抜とお考えください。つまり商業科や工業科も一般選抜に含まれますので、一昔前のように「商業科も受けて、ダメなら普通科も受ける」ということが出来なくなってしまいました。
 その代わりではないですが、受験校内での別学科への第2志望選択(ある工業科の高校で第一志望の機械科が不合格でも、第2希望の電気科で合格など)ができるようになっています。いわゆる回し合格というものですね。
 当然ですが公立入試は合格した場合かならずその学校に入学することになります。

 次回は、入試得点・合否判定基準についてお話しします。

 

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