音楽
2018年12月09日

夢と音楽

先日、毎回行っているライブイベントに参加してきました。
そこで2013年からずっと待ち望んでいたとあるアーティストさんの音源を入手することができました。
少しだけお話を伺うと、1000円で販売していてその時点で200枚売れていたそうで、レーベルに所属しているわけでもないので純利益がほぼそのまま収入となったそうなのです。
「やっぱり音楽は夢がありますよねー。」なんて言葉を交わしていたのですが。

 

 皆さんも音楽家などのアーティストは夢のある職業、というイメージが強いのではないでしょうか。
子どもに将来の夢を聞いて「手堅くサラリーマンになりたい」なんて言われたら「なんて夢のない子だ」と思う方も多いでしょう。

 

そうです。音楽は夢に溢れているのです。
ネット出身でメジャーデビューを果たしているアーティストも今や少なくありません。
夢を追いかけることはとても素晴らしく、美しいことだと思います。
余計な才能に天狗にならず、ひたむきな努力についてくる結果だと考えるからです。

 

ですが、私たちはいつの間にか夢を追うことをしなくなります。
大人になり、守るべきものが増え、博打のようなチャレンジをしなくなるケースや、将来のことを具体的に考え始め、夢を語っている余裕がなくなっているケースもあると思いますが、外部からの圧力で考える余地がないケースもあるでしょう。

 

音楽の界隈にいると、ジャンル上どうしても「いつまで夢を見てるんだ」という言葉を多く耳にします。
果たして夢を語ること、そこに辿り着くために努力することは悪なのでしょうか?
結婚して子どもや孫に囲まれる、安定した日々を送ることだけが幸せなのでしょうか?
私は結婚すらもしていないので親が子に向ける気持ちを完全に理解することはまだできません。
しかし、いくら親といえど、子どもの生き方や夢を真っ向から否定すること、安定した暮らしに身を置かせることが必ずしも善であるとは思いません。
夢を見させること、それを叶えることも親や大人の役割ではないでしょうか。

 

 

人に迷惑をかけてまで追う夢はもちろん悪であると思います。
普通の暮らしをしてほしいと願うことが善なら、やりたいことをして華やかに生きてほしいと願うことも善であるでしょう。

 

木ノ本雄大

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