言葉の行方

 前回の記事で紹介させていただいた日本のバンド、amazarashiによるプロジェクト「新言語秩序」が2018/11/16に終幕を迎えました。スマートフォンアプリを用いたプロジェクト背景の紹介やストーリーテリングから始まり、ゲリラショップ等を通じて日本武道館でのライブ公演を終え、大団円となりました。

 

 

 言葉を巡る抵抗運動と自ら評したこのプロジェクト、たった二週間強という期間ではありましたが、聴衆の言葉や、amazarashiに対する認識を再確認するものでした。

かく言う私は武道館公演には参加できなかったのですが、各レポート記事を拝見させていただいてその熱量を確認することができました。

 

 

 過去の作品から言葉に対する感情の表現や、命・人生についての考えを表現する方法としての楽曲が多かったamazarashiですが、今回のプロジェクトは言葉を「ただ吐き出すもの」としてではなく、「人に影響を与え、人を形作るもの」として捉え、それを発することは自由であるべきだという声明であったのです。

 

 

他者を傷つける言葉が良いものとは思いませんが、そういった言葉がどんな場合においても発言や表現そのものが規制されるべきであるとも思いません。そういった意味では、私もこの言葉の自由解放抵抗運動に賛成の意を唱えます。

自由には責任が付き纏います。言葉は自由であるものとするなら、その責任はTPOを弁えることであると思います。

 

 

 人を救う歌は必ずしも綺麗な言葉を並べた歌だけではありません。泥臭さや弱さの中に自分を保つ強さを見出す歌も、マイナスの言葉を並べた歌も人を救うこともあります。

 どうか、言葉が、音楽が、自由でありますよう。

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