コード進行の話(2)の話~楽器が弾けなくても楽譜が読めなくても出来る!理論からの作曲!~

皆さんこんにちは。
講師の大西です。

「楽器が弾けなくても楽譜が読めなくても出来る!理論からの作曲!」を隔週で連載しています。

さて、本日は第三章のコード進行の話(1)の話をしましょう。

以下は目次です。

一章:音階と役割の話
二章:マイナースケールの話
三章:コード進行の話(1)
四章:コード進行の話(2)
五章:コード進行のテクニック
六章:メロディの作り方
七章:転調について
八章:テンションコードについて
九章:裏コードについて

 

それでは、今までやったことを踏まえてコードの理論に入っていきましょう。

コードとは和音のことです。和音は音が複数個集まって構成されます。そして、一般的に英名で表されます。

そして、楽曲というのはコードの流れで作られていきます。コードが変わっていくことで楽曲が進んでいくようなイメージです。

そこでまずはコードの作り方を勉強しましょう。

 

コードの書き方は例えば


Cメジャーコードは「C」
Cマイナーコードは「Cm」


といった形になります。

そして、その構成音は基準音からの役割で定められます。
例えば、

メジャーコードはP1・M3・P5

マイナーコードはP1・m3・P5

の音を取ります。

それでは以下よりコード進行の話に移りましょう。
以下よりすべて長調の前提で説明します。

Cメジャースケールで取れる音は
ドレミファソラシド
です。

そして、コードを作るときは原則的には上記以外の音が入ってはいけません。

例えば
Cm ドレ#ミ
だとハ長調の取れる音から外れているので原則的にはハ長調では使えません。

そこで取れる音だけでコードを作ってみると

和音記号 コード 構成音
———————————————————-
Ⅰ C    ドミソ
Ⅱ  Dm   レファラ
Ⅲ  Em ミソシ
Ⅳ  F ファラド
Ⅴ  G ソシレ
Ⅵ  Am ラドミ
Ⅶ Bm♭5 シレファ

となる
これをダイアトニックコードといいます。

調が変わっても並びが変わらないからDメジャーのダイアトニックコードは

和音記号 コード
——————————-
Ⅰ D
Ⅱ Em
Ⅲ F#m
Ⅳ G
Ⅴ A
Ⅵ Bm
Ⅶ C#m♭5
となります。

そしてダイアトニックコードには

トニック
サブドミナント
ドミナント

という役割があります。

よく例えられるのが起承転結ですね。
トニックとは起承転結でいうところの起と言われます。
サブドミナントは承、ドミナントは転です。
そして結はコード進行を組みあげて作ります。

結については少しわかりにくいかもしれませんが起承転の流れがうまくいっていたら結については肌感覚でわかるというようなニュアンスです。

ではダイアトニックコードのどの部分がトニック(T)サブドミナント(SD)ドミナント(D)なのでしょうか。

和音記号 役割
—————————-
Ⅰ  トニック(T)
Ⅱ  サブドミナント(SD)
Ⅲ  トニック(T)
Ⅳ  サブドミナント(SD)
Ⅴ  ドミナント(D)
Ⅵ  トニック(T)
Ⅶ  ドミナント(D)
となります。

そして、ⅠとⅣとⅤのコードは主要三和音と呼ばれます。

特徴としては
・Ⅰがいくつかのトニックの中で一番安定している
・Ⅳがサブドミナントの中で一番安定している
・Ⅴがドミナントの中で一番安定している
というものでコード進行を作る上で非常に重要な役割となっています。

また、ⅡⅢⅥⅦのことを代理和音というのでこちらも覚えておいてください。

そして、コード進行は基本的に主要三和音が主軸となって作られます。

先程の起承転結の話で言うと
起→トニック
承→サブドミナント
転→ドミナント
結→ドミナントからトニックにコードが動いたときに肌感覚で感じる
となります。

わかりづらい話だと思うのでコード進行の例を見てみましょう。

C(T)→F(SD)→G(D)→C(T)
主要三和音を用いた簡単なコード進行です。

起→承→転→起とコードが進行しD→Tの動きもあるので結が作られていると考えます。

そして、少しコード進行を変えていきましょう。例えばこの基本的なコード進行の主要三和音を代理和音にすれば少し見た目がかわります。

例えば
Am→F→G→C
Cを同じトニックのAmに代理させたコード進行です。

他にも考えてみましょう。

|Am→C|→|F|→|G|→|C|

Tを代理和音と主要三和音に分解してしまうパターンです。これも起→承→転→起の形になりD→Tが結を感じさせていますが実はこのコード進行は理論的にはあまりよくありません。

では、なぜよくないのでしょうか。
実はコード理論では基本的に代理和音から「同じ役割」の主要三和音に行くことをよしとしないのです。

つまり、Amはトニックの代理和音でCはトニックの主要三和音なのでAm→Cのコード進行は理論的によくないということになります。

また、基本的には転→起の「結を感じさせる」(専門用語で終止という)動きをコード進行に入れてあげてください。

こういった、基本に則って和音の動きを作るのがコード進行ということ(もちろんCFGCでも十分曲が作れます)です。

これが長調のコード進行の作り方です。

短調も基本は同じでダイアトニックコードの種類が変わるだけです。
以下より短調の説明を行います。

イ短調の場合ダイアトニックコードは

和音記号 コード 構成音
———————————————————-
Ⅰ  Am T
Ⅱ  Bm♭5 SD
Ⅲ  C T
Ⅳ  Dm SD
Ⅴ  E D
Ⅵ  F T&SD(二役)
Ⅶ  G SD

となり主要三和音はⅠⅣⅤになります。

ⅤのEは構成音がミソ#シでイ短調の音から外れていますがAハーモニックマイナースケールにソ#の音があるので理論的には問題ないと考えます。これはハーモニックマイナースケールがコード的と呼ばれる理由です。

また、コード進行の作り方は長調と同じです。

基本的に代理和音から主要三和音に行くことをよしとしない
基本的に転→起の動きが結を感じさせる

という基本に則ってコード進行を作ります。

つまり、構成音が同じなイ短調とハ長調の違いは主要三和音と代理和音が違い、与えられる役割が違うということになります。
これはそのまま短調と長調の違いと捉えてください。

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